らいちのヒミツ基地

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ヘッダー画像を描かせていただきました

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Introduction

こんにちは。阿豆らいち(@AzuLitchi)です。

今回、初めての合作という形式でTwitterのヘッダー画像作成のご依頼がありましたので、その内容と技術解説をいたします。(2018.07.01著作権について追記しました)

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ヘッダー画像を描かせていただきました

 度々こちらのブログからも言及させて頂いていたあの方(id:minimalgreen)・・・ついにこんなご依頼を頂きました。 

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くま吉 (id:tocotocokumachan) さんと言えばかわいいイラストで定評のあるアナログ絵師系はてなブロガー。私も普段いじり倒してますがイラストの可愛さについては尊敬しています。

 そんなくま吉さんの魅力を最大限に活かすべく、Skypeチャットなどで役割分担を相談しました。制作過程で色々あって最終的にはこんな感じだったと思います。

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「人物もくま吉さんが描いた方が可愛いのでは?」とも思いましたが、それだと合作では無くなるので、かわいい顔や服の描き方などを監修してもらい、くま吉さんのテイストに合わせて私が人物を描きました。

 実際、合作に当たってくま吉さんとはお互いの言葉が通じるところが一番助かりました(「お互いの言葉が通じる」の意味がわかる人にはわかると思います)。

 

ラフ稿

ラフ稿は二人合わせて4枚提出しました。詳しくはくま吉さんが記事にしています。

tocotocokumachan.hatenablog.com

決定したラフ稿をそれぞれでもう一度描き直し、人物とキャラクターの響き合いや構図を丁寧に決定しました。

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人物メイキング

下書き

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私がアナログイラストを描く場合、下描きが最も時間がかかります。

ポーズとアングルが難しいので自撮りで資料を撮影しました。シロツメクサの花冠はくま吉さんのアイデアです。このあと、腕輪も追加しました。

 

1度描いたものをくま吉さんが描いた背景に試し載せしてみたら・・・

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地面に上手く載らずパースがおかしくなってしまっていたので、右半分は大幅に描き直しました。

ペン入れ

ペン入れはくま吉さんの指定でこちらのペンを使用しました。

完成

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ハガキサイズ。くま吉さんから「凹凸の少なめな紙」という指定があったので、ニューTMKポスター 特厚口 を使用しました。
色は透明水彩、服の花柄は色鉛筆です。


デジタル合成の技術解説

アナログ絵のデジタル合成にはPhotoshopを使用しました。

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今となってはPhotoshopの基本的な機能ですが一応解説します。

レイヤーグループにマスク

現在のPhotoshopではレイヤーグループ(フォルダ)にマスクかけたりレイヤー効果つけたりできます。この機能が追加されたときは歓喜したものです。

前景の花のマスクをここに適用しているので、このフォルダ内に入っているレイヤーならどこに動かしても前景の花の裏側にいるように見えます。

 

人物レイヤーに調整レイヤー適用

くま吉さんと同じスキャナを使うことができなかったので、ここでトーンカーブ調整してあります。環境によっては多少色が濃く見えたかも…納品後にみにぐりさんが多少調整してくださったたようです。

調整レイヤーを直下のレイヤーにだけ適用したいときはレイヤーとレイヤーの間の線をaltキー押しながらクリックします。

・・・人物レイヤーにはカラーオーバーレイのレイヤー効果を複数入れた跡も見えますね。色合わせの苦労が垣間見えます。

 

レイヤーをスマートオブジェクトで管理

Photoshop CS3で追加された機能「スマートオブジェクト」は便利なので多用してます。配置した画像を、元の画質を保持したまま拡大・縮小・回転が可能な機能です。

上記画像の赤丸のところをダブルクリックするとスマートオブジェクトの編集画面に入れます。

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マスクはスマートオブジェクトの中、ソースコンテンツファイルで抜いてます。

マグネット選択ツールでざっくり抜いた後、液タブによる手作業で丁寧に削りました。この画面で「Web用に保存…」などのコマンドを使うと、ソースコンテンツファイルから高解像度の透過pngが書き出せます。

 

最終的な配置もくま吉さんと画面共有して話し合いながらピクセル単位で調整しました。

 

完成

そのままご利用頂けるようPNGデータ(1500×500px)でキャラ違い2種を納品しました。

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納品直後からご利用頂いております。

みにぐり (@mini_guri00) | Twitter

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※スクリーンショットです。

 

著作権・著作人格権について

通常、私は個人間取引では著作権譲渡やpsdレイヤー納品は絶対に行いません

納品物を元に、制作者の意図を無視した構図の変更、文字載せなどといった大幅な改変行為や、内製や別のイラストレーターに発注して制作意図が破壊された無残な改変が行われることがあるからです。

これは企業との取引でも稀に発生しますが、発見次第連絡して改変行為の意図について話合うことになります。

たとえpsdレイヤー納品されても制作者の意図を無視するよう改変は控えるべきで、どうしても事情があるなら制作者に連絡して許可を得るのが一般的です。

 

クリエイターの心情としても、自分が描いたものがどんな風に使われてるか知りたいと思うのは誰しも同じです。許可無く改変行為が行われていたり、大切に扱われていないところを目にしたときはとてもガッカリするものです。あまりにも酷い時には著作人格権を行使して使用の差し止めを依頼することもあります。

 

今回は著作権やクリエイターの心情についてご理解あり、信頼できるお相手なので、納品物の使用許諾範囲をフリーランスの一般的な受注契約と同様、「著作権譲渡」「著作人格権の不行使」という条件にさせて頂きpsdレイヤーも納品しました。

簡単に言うと「他サイトや印刷物など、何に使い回してもOK!」という条件になります。

 

裏話 

ぶっちゃけ今回は合作につき二人分…通常の二倍の料金になっちゃいました。真似しようと思ってもなかなかこの豪華企画はありえません。みにぐりさんプロデュースの奇跡の一枚と感じております。

・・・奇跡の一枚言いつつ左右キャラの組み合わせパターンが2種ありますけどね。


くま吉さんのヘッダー制作記事はこちらから。

tocotocokumachan.hatenablog.com

 

 

まとめ

普段、一人で作業しているため、今回の合作では様々な刺激があり、とても勉強になりました。このような機会を与えて頂いたみにぐりさんと、一緒に制作してくれたくま吉さんには大変感謝しております。・・・ありがとうございました。

 


 

それではまた…さよならいち!*・∀・*)ノ